木更津証誠寺のタヌキばやしはあまりにも有名である。しかしこれは「幾代か前の住職さんが大変な音曲好きで、付近の人たちに毎夜三味線を教えたのが、タヌキの話とからみ合って、こんな風流な、いい伝えになったのだ」といわれているが、我が佐倉の狸もはらづつみを打つ
のである。
 下屋敷書院広間の縁に、狸が来てはらづつみをうち、その音はぽんぽんと聞こえた。それだけで全く障害はなかったといわれるが、この狸の正体はまだわからない。
担当 菅 勇二