手繰橋から臼井宿までの旧成田道は、明治22年官道修築の事業により、新道(現在の296号線)が出来るまで、この手繰(田久里)坂を登り、臼井台町を通る道であった。
この坂は、臼井宿側の新坂(ニイサガ)と共に、成田街道一の難所と云われた。手繰(田久里)坂は粘土質の険しい急坂に加えて、田久里砦跡の山が道に迫り、大木の枝が辺りを覆い、昼でも薄暗い淋しい道であったとのことです。

現在は、砦の山が崩されて写真(右側)のように家が建ち並び明るい地域となっています。




 
担当 狩野義昭