天辺(アマべ)の宝寿院
渋無しの蕨の里(天辺)
旅の僧(弘法大師)が、一夜の宿を頼んだ。住みにくいあばら屋と断ったが断りきれず尼さんは宿をかした。朝食に蕨(ワラビ)餅を勧めたところ旅の僧は,いかにも美味しそうに食べた。どうも渋が多くて困ると嘆いたら、地蔵尊をだして一心に祈念すれば山の蕨は渋がなくなるでしょうと言って立ち去った。今「蕨の里に」蕨は取れないとの話だが、昔燃料に薪を使った頃は、林に綿を被った蕨が沢山取れたのではないか。
担当 山岸建一