印旛沼龍神伝説
 天平三年(七三一年)、その夏はことのほか暑く、水不足となった。 時の聖武天皇の命により、龍閣寺の釈命上人(しゃくみょうしょうにん)が雨乞い祈祷を行うと、印旛沼の主の小竜が、大竜に殺される事を承知でその願いを聞き入れ、七日七晩、雨を降らせてくれた。雨が上がった後、沼のほとり三ヶ所で、分断された竜の死体がみつかり、上人は竜との約束どおり、頭を龍閣寺に葬り、寺の名を龍角寺と改めた。また腹部は現在の本埜村に、尾を八日市場市にある寺に手厚く葬られ、それぞれ龍腹寺、龍尾寺と名付けられたと伝えられている。

 この竜神伝説にちなんで、「竜神橋」と名付けられ、口からは火ならぬ、水を噴き出しています。
担当 菅 勇二