この城跡は単郭構造で、五ないし六角形で、規模は南北77mです。現在残る遺構としては、土塁、空堀、虎口(城内への入口)等があります。居館形式の城、周囲に高さ3mほどの土塁をめぐらしています。13世紀末ごろに小竹には、臼井氏の一族である小竹氏がいたと伝えられています。伝承では、小竹五郎高胤が小竹城主であったといわれていますが、確実な史料から明らかにすることはできません。いずれにしても、臼井城との距離的な関係からも、臼井氏一族の居城と思われます。この城跡からは、常滑甕や常滑壺などの生活用品の破片が出土しており、「館」としての日常的な居住の場であったと考えられます。           
                                  担当  高橋 一夫