現在の寺崎小学校の南西に広がっていた遺跡で、弥生時代から奈良平安時代まで断続的に集落が営まれていたようです。また、弥生時代中期には、東の大地上に広がっていた六崎大崎台遺跡の集落に対応するように、寺崎小学校の南隣の周辺に方形周溝墓が多数造られていました。 宅地造成に先立って行われた昭和55年(1980)から昭和57年(1982)にわたる発掘調査では、弥生時代中期の方形周溝墓43基、弥生時代後期の竪穴住居跡52軒、古墳時代から奈良平安時代の竪穴住居跡88軒、奈良平安時代の掘立柱建物跡121棟、前方後円墳1基、円墳1基などが発見されました。 現在、遺跡の大部分は大崎台4丁目の住宅団地と姿を変えていますが、JRのトンネル上の台地に遺跡の一部が残っています。
担当 狩野義昭