下勝田村の草創期から灌漑(カンガイ)用水として利用されたと考えられている勝間田の池は、佐倉市の名勝地として知られており、嘉永3年(1850)に編纂された『下総(シモウサ)名所図絵』 にも記されています。 池の中程には厳島神社が祀られており、その傍らには、若者中によって次の歌碑が建てられています。
/ (右面)  為相卿/ 尋来てかつみるまゝに勝間田の/はなの蔭にぞ淋しかりけり
/ (正面)  西行法師/ みずなしと聞きてふりにし勝間田の/ 池あらたむるさみだれのころ
/ (左面)  寂蓮法師/ 勝間田の池のこゝろは空しくて/  こほりもみづも名のみなりけり
 また、天保8年(1837)3月に次の歌碑も建立されています。/ 勝間出の池の桜はさくらにて/ くもとおもえる水だにもなし/ 近年、周辺地区の開発が進んでいますが、地元の人々により手厚く保護されています。

(佐倉ファミリーゴルフクラブから奥に入ったところにあります。)

 担当 壷阪一弘