飯塚古墳群は鹿島川と岩富川が合流する部分に突き出た台地上に位置しています。古墳群は前方後円墳1基、円墳15基からなる群集墳であり、現在16基の古墳が確認されています。うち7号墳は発掘調査されており、形態及び規模が判明しています。 早稲田大学考古学研究室による『印旛・手賀沼周辺地域埋蔵文化財調査』では、既に消滅した16号墳について、『古墳は宅造によって削られたが、そのおり石棺と刀剣13振りが出土した。』と記述しています。また、この古墳の地権者によれば、墳丘裾部において2基の箱式石棺が検出され、うち一基には朱が塗られており、石棺内から人骨1体の他、直刀14振りが見つかったとのことです。 古墳群の盟主と考えられる前方後円墳は、全長38mを測り、その形態から古墳時代後期に造営されたと考えられます。
担当 狩野義昭