手繰坂を登り、手繰通りを直進すると丁字路があり、そこに石の道標が建っている。正面に「右成田ミち」、左側面に「西さくば道」、右側面に「左江戸みち」、裏面に「文化三丙寅伊勢屋半重郎」と刻んである。この道標は今から180年位前に建てられたものである。当時は成田詣での全盛期で、宿場が大いに賑わい繁栄した時代と云われている。また、かっての「佐倉道」が「成田みち」と呼ばれるようになったのもこの頃と云われている。この丁字路の辺りから新坂の下り口までを大名宿(地元ではデンジュク)の通りと呼んでいる。
担当 狩野義昭