↑長源寺
 国道296号線にある看板
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 臼井田(ウスイダ)にある龍沢(リュウガサワ)山長源寺は、阿弥陀如来(アミダニョライ)を本尊とする浄土(ジョウド)宗の寺院です。龍沢山玄忠(ゲンチュウ)院大厳(ダイガン)寺(千葉市中央区大厳寺町)の末寺でした。関東十八檀林のひとつ大厳寺は境内の龍ケ沢に因み龍沢道場とも称しました。天文(テンモン)19年(1550)12月から臼井城主にあった原胤貞(ハラタネサダ)が永禄(エイロク)12年(1569)5月に死去すると、胤貞の子で下総国生実(オユミ)(千葉市中央区生実町)城主にあった原胤栄(ハラタネヨシ)(1551〜89)が、翌元亀(ゲンキ)元年(1570)に臼井城へ移りました。長源寺は、この年の12月に胤栄が道誉(ドウヨ)上人(1515〜74)を開山として招き、臼井城下の長源寺山(台地先端は臼井田宿内砦跡)に創建した寺院で、のち山裾の現在地に移されました。はじめは龍沢山玄忠院新大厳寺としていましたが、寛永年間(1624〜44)に長源寺と改められました。

担当 松田和子