本堂の前にはいつも花が植えてあったが、今はコンクリートの駐車場。
   
 山門から見る印旛沼の景色が素晴らしい。冬場のよく晴れた日には富士山が見える。  
  
 合集山徳性院多聞寺は真言宗豊山派の寺で、印旛沼の航路安全祈願のため建立したと考えられています。本尊は行基の作と伝えられる十一面観世音菩薩です。紫陽花など季節毎に花が咲き、村人からは「花の寺」と呼ばれて親しまれていましたが、残念ながら今は花園が撤去されています。
 門前には芭蕉が43歳の時の句といわれる「観音の甍見やりつ花の雲」という句碑が立っています。また印旛沼を見下ろす台地にあり、スダジイ越しにみえる印旛沼の眺望は圧巻での晴れた日には富士山が見え、絶好の撮影スポットとしても有名で多数の写真家が集まってカメラの放列を敷くことでも知られています。
   担当 壷阪一弘