松虫姫に従ってこの地に来た乳母の杉自は村人たちの貧しい暮らしぶりを見て、文字や養蚕、裁縫等奈良の文化を伝え、少しでも暮らしを助けようと務め、姫が都に帰ってからもここに残り、引き続き村人たちを助け、この地で没しました。村人たちはその恩を忘れず、松虫寺の近くのここに塚を建てていつまでも杉自を敬愛しました。
 
                   担当 壷阪一弘