「印西巡行大師」記念碑 」 
 弘法大師ゆかりの霊場を巡礼する「四国八十八か所の霊場に因んで、印西・印旛・本埜・白井に散在する札所をめぐる「印西八十八ヵ所霊場」めぐりがあります。
 巡礼は毎年4月1日から9日までの間に札所を時計回りの方向に一回りするもので、行程は120kmにもなります。 印西大師は享保6年(1721年)笠神(本埜村)南陽院法印臨唱が四国の霊場を印旛沼の西八十八ヵ所に写し、巡拝を組織したのが始まりとされています。
 印西大師の特徴は、四国八十八ヵ所のように一番から八十八番まで順番に巡るようにはなっていないことです。この来福寺は南陽院・広福寺とともに先達寺となって、交替で出発と結縁寺を受け持っています。札所の番号の付け方は不規則で、その由来は明らかではありません。 今日でも毎年4月になると札所札所を巡る人々の姿が「南無大師遍照金剛」の声とともに印西の春を運んできます。
  
  <「印西名所図会」より>
  担当者  壷阪一弘