現在は 文殊寺跡と思われる場所には 東屋と墓所があるだけです
『古今佐倉真佐子』より
 “文殊寺の大桜”
    文殊寺も大桜も 今はありませんが、この寺は平安時代後期の武将、鎌倉権五郎影政に由縁のある寺で、かつての大蛇村にありました。
    文殊寺の庭の大桜は、寺の客殿の前に約3.6m四方の塚を築き、その上に植えられていました。
    幹の太さは三抱えほどあり、地面から高さ3.6mほど上で四方に枝分かれし、約25〜27mに広がり、高さは約18mもあり、周囲の松林より
    はるかに高く、山のように見えたとのことです。花は八重・一重・三重・・・と大輪で、花の色は濃淡を交えて大層美しいものでした。
    この大桜を見ようと佐倉の武士はもとより、上総・銚子などからも花見にきたそうです。
    
担当 鈴木 美佐子