神楽舞台
 鳥居はあっても周囲に神社がないので不思議に思えるが、台方の麻賀多神社への鳥居である。古代・中世においては、印旛沼周辺の低地は「香取の海」と呼ばれる広大な入り海であった。このため麻賀多神社に参詣するにはこの鳥居河岸に舟を着け、ここから上陸した。鳥居はもとは印旛沼の中に建てられており、奈良時代の末期の延暦2年(783)9月に勅使大伴家持が建立して以来61年毎に建て替えるのを定例にしていた。最も新しいのは地上に建てられていたが、成田市の道路計画にかかったため、平成7年に場所を少し移動して半永久的な鳥居として再建した。 
                                                                     (2011年12月例会 壷阪一弘さんの配布資料より)
担当  菅 勇二