お地蔵さんは仏教の信仰対象である「菩薩」の一尊で、一般的には「子供の守り神」です。だからお地蔵さんの周りには子供が大好きなお菓子などが供えてあります。 このお地蔵さんが六体並んだ「六地蔵」は、仏教の全ての生命は6種の世界に生まれ変わりを繰り返すと云う思想(六道輪廻)に基づいて、六道を六種の地蔵が救うとの意味のようです。 ちなみに六道とは、天道、人間道、修羅道、畜生道、餓鬼道、地獄道。仏教ではこれを死後に向かう世界ではなく、心の状態として捉えるようです。

この場所の右端にある石灯籠に六角形の火袋の稜角に六地蔵が浮き彫りされている。この灯籠型六地蔵は宗吾霊堂にもあるが、千葉県内では数基しか見つかっていない珍しいものである。ここに三基の地蔵菩薩像が残されており、地名からもとは六基あったと言われるが、この石灯籠が六地蔵の由来ではないだろうか。また石灯篭の竿の部分に「古来此立置石塔成田山奥院用之故代建者也 成田山」と刻まれている。ここにあった石塔を成田山の奥の院用にしたので、成田山が代わりにこの石灯籠を建てたということらしい。 (2011/12月例会 壷阪一弘さんの資料より)

担当  菅 勇二